浜方村(読み)はまがたむら

日本歴史地名大系 「浜方村」の解説

浜方村
はまがたむら

[現在地名]防府市大字浜方

新田しんでん村の西南に続く新開作地で、北も同じく開作地の田島たじま村、東南に狭い海路を隔ててむこう島がある。萩藩領で三田尻宰判に属する。

元禄一二年(一六九九)より四代藩主吉広による公儀開作が始まり、新田村が成立するが、そのうちの南西部は古浜こはま塩田とされた。この塩田分が浜方で、「地下上申」には三田尻みたじり村の項で、塩浜分として五七町、御立銀一七貫六六四匁余、塩浜付畠方分高三二五石余、塩浜分家数二四二、人口一千二四を記し、船数も塩浜分に廻船が九艘、上荷船が一六艘あった。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報