浜之郷村(読み)はまのごうむら

日本歴史地名大系 「浜之郷村」の解説

浜之郷村
はまのごうむら

[現在地名]茅ヶ崎市浜之郷・十間坂じゆつけんざか三丁目

西境を赤池あかいけ(現小出川)が、東南の茅ヶ崎村との境をせんノ川が流れ、東北は矢畑やばた村に接する。中央の鶴嶺つるみね八幡宮参道入口(大門)付近を東海道が東西に通る。

懐島ふところじま郷の中心。天正一九年(一五九一)旗本山岡景長への知行宛行状(県史八)には「弐百拾九石六斗 懐嶋之郷」とされ、寛永二年(一六二五)の同景信への宛行状(同書)には「東郡(円)蔵村之内弐百廿石」とあり、隣村円蔵えんぞう村と同一視されている。正保国絵図には「浜之郷」とある。旗本山岡・大岡領の二給。天保一四年(一八四三)の農間商人名前取調書上控帳(県史八)によれば、荒もの・質物・穀物・にごり酒・蕎麦・酒小売・菓子果物地場商の六人がいた。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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