浜ノ浦村
はまのうらむら
[現在地名]上五島町
続浜ノ
浦郷など
続浦村の西に位置する。浜ノ浦の西手は金剛崎で、沖に柏島・折島などが浮ぶ。西に猪ノ浦・福崎がある。浜ノ浦は地名としては中世からみえるが、近世には一村を形成することがなく、三かの浦村・今里村・続浦村(飯ノ瀬戸郷を含む)・三土居村(道土井村)の四ヵ村の総称または通称として用いられたようである。正応二年(一二八九)三月四日の青方覚尋譲状案(青方文書)に青方の浦部島の四至のうち北が「はまのうらのそゑくひ」とみえ、覚尋は浦部島の地頭職を子の四郎(青方高家)に譲ったが、器量がないとして波佐見親平に譲り直している。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報