浄楽寺(読み)じょうらくじ

精選版 日本国語大辞典 「浄楽寺」の意味・読み・例文・類語

じょうらく‐じ ジャウラク‥【浄楽寺】

神奈川県横須賀市芦名にある浄土宗の寺。山号金剛山。文治五年(一一八九和田義盛創建。建治元年(一二七五)寂恵良暁が再興。運慶作の不動明王毘沙門天は国重要文化財。勝長寿院

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日本歴史地名大系 「浄楽寺」の解説

浄楽寺
じようらくじ

[現在地名]横須賀市芦名二丁目

芦名あしな集落の北に位置する。金剛山勝長寿院と号し、浄土宗、本尊は阿弥陀三尊。文治五年(一一八九)和田義盛が建立した七阿弥陀堂の第二で、鎌倉後期の僧寂恵良暁が復興に尽力したという(風土記稿、檀林光明寺志)。天正一九年(一五九一)「蘆名郷之内 参石」の朱印を受けた(相中留恩記略)

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世界大百科事典(旧版)内の浄楽寺の言及

【鎌倉時代美術】より

…そこに鎌倉幕府の文化受容の態度がうかがえよう。86年北条時政の発願になる阿弥陀三尊などの諸像が伊豆の願成就院に,89年には和田義盛夫妻を檀越(だんおつ)とする群像が三浦半島の浄楽寺に,いずれも運慶によって造立されたが,それらの作風がいかにも東国の気風に合った新鮮な力強さを示している点が注目される。おそらくこれが南都復興時の慶派の作風を主導したであろうし,以後の鎌倉地方彫刻の基礎となったのである。…

※「浄楽寺」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」