流杉村(読み)ながれすぎむら

日本歴史地名大系 「流杉村」の解説

流杉村
ながれすぎむら

[現在地名]富山市流杉・東流杉ひがしながれすぎ

常願寺川左岸近くに位置し、北東高島新たかしましん村。地元では古来「ナガラスギ」と称してきた。「越中志徴」に「流杉野、長十六町程、幅四町程、流杉村・古寺村・藤木村・川原新村・高島新村領なり」とあるように、常願寺川氾濫原にできた村で、小字に西大場にしおおば清水田しみずだがある。天正一一年(一五八三)一二月一〇日の佐々成政宛行状(小池家文書)によると、「新河郡なかれ杉」のうちの一〇〇俵の地などが小池弥七郎に宛行われている。正保郷帳では高三七一石余、田方二三町七反余・畑方一町、新田高四八石余。寛文一〇年(一六七〇)の村御印では草高三六三石、免四ツ一歩、小物成は野役四八匁・鮎川役五七匁・鮭役二七匁・鱒役三匁、明暦三年(一六五七)の新田高一〇石があった(三箇国高物成帳)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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