流体変速装置(読み)りゅうたいへんそくそうち

日本大百科全書(ニッポニカ) 「流体変速装置」の意味・わかりやすい解説

流体変速装置
りゅうたいへんそくそうち

液体を作動媒体として、一つの軸から他の軸へ動力伝達する流体伝動装置の一つで、トルクコンバーターとも呼ばれる。二つの軸の間の速度比を無段階に変えることができ、またトルクを変えて伝えることができる。そのため、トルクコンバーターに歯車変速装置を組み合わせて、自動車クラッチとして用いられている。

池尾 茂]

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百科事典マイペディア 「流体変速装置」の意味・わかりやすい解説

流体変速装置【りゅうたいへんそくそうち】

流体を連結体として2軸間に回転運動の伝達を行う装置。無段変速のできるのが特長。広く利用されているのは動圧式のトルクコンバーターほか油圧モーターを利用した静圧式のものがある。
→関連項目摩擦伝動

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改訂新版 世界大百科事典 「流体変速装置」の意味・わかりやすい解説

流体変速装置 (りゅうたいへんそくそうち)

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世界大百科事典(旧版)内の流体変速装置の言及

【変速装置】より

…例えば,速度比がいろいろ変化してもトルクは一定であるような定トルク特性,回転速度とトルクとの相乗積が一定であるような定出力の特性などがある。 変速装置の変速原理からみた分類は伝動装置の分類と同じ体系になるが,大別すると機械式変速装置,流体変速装置,電気式変速装置の三つとなる。機械式変速装置には歯車を用いるもの,ベルト伝動によるもの,摩擦車を利用した摩擦伝動によるものがある。…

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