津谷川村(読み)つやがわむら

日本歴史地名大系 「津谷川村」の解説

津谷川村
つやがわむら

[現在地名]室根村津谷川

現東磐井郡南東端に位置し、東を太田おおた(六八五・六メートル)大森おおもり山、西を黄金おうごん(四八二・四メートル)大峰おおみね(四六三・七メートル)、南を長崎ながさき(三五一・二メートル)などに囲まれ、中央を津谷川が南流し南部で東に向きを変える。南北に細長い山村。北は釘子くぎのこ村、東は新月にいつき(現宮城県気仙沼市)御嶽みたけ(現同県本吉郡本吉町)。かつては陸奥本吉もとよし郡に含まれていたが、寛永一九年(一六四二)の検地後磐井郡へ編入されたといわれる。同年の津谷川村検地帳(畠山文書)によれば、田七反余・代六八五文、畑一一三町八反余・代二四貫六三三文、人頭一〇二(高持百姓二二・屋敷持九・町屋敷一七・内ノ者四・金掘四六・検断一・奉行一・山廻り二)正保郷帳では津谷川宿とみえ田八六六文・畑三二貫七〇四文、ほかに新田二貫三七一文がある。「安永風土記」では田一六貫七八七文・畑三三貫四二二文(うち茶畑一七九文)で一円蔵入地。人頭二〇二、家数二〇五(うち水呑三)、男五三七・女四三八、馬二九七。御林二八ヵ所がある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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