波形勾配(読み)はけいこうばい(英語表記)wave steepness

海の事典 「波形勾配」の解説

波形勾配

波高振幅の2倍)の波長に対する比で、波の険しさを表す。進行する重力波では波形勾配が1/7を越えないことが示されている(ストークス波)。定立波 (standing wave)では、ずっと大きな波形勾配の波が立ち得る。また波長の短い表面張力波限界の波形勾配は 0.73であり(クラッパー波)、波高は小さくても 海面の粗さ(粗度)が大きくなり、風から海への運動量の輸送過程において表面張力波が重要な役割を果たす。 (永田

出典 (財)日本水路協会 海洋情報研究センター海の事典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android