波子村(読み)はしむら

日本歴史地名大系 「波子村」の解説

波子村
はしむら

[現在地名]江津市波子町

日本海に臨み、東は宇屋川うやがわ村、西は久代くしろ(現浜田市)、南は高田こうだ村。漁業を主体とした村で、集落は海岸に密集した漁村特有の景観を示す。往古はし村・はし村・波志はし村などとも書かれた。元和五年(一六一九)の古田領郷帳では高九六石余、年貢高は田方四〇石余・畑方一四石余。正保四年(一六四七)の古田領郷帳では同高で、免五ツ。天保郷帳では高一三〇石余に増加し、海岸砂丘地帯開発の進行を示す。元和五年の古田領舟役加子役帳および小物成帳には加子役三人役・舟役銀一〇匁・釜役銀一六匁・はま役銀一一匁五分がみえる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

土砂災害

大雨や地震が誘因となって起こる土石流・地滑り・がけ崩れや、火山の噴火に伴って発生する溶岩流・火砕流・火山泥流などによって、人の生命や財産が脅かされる災害。...

土砂災害の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android