法親王(ほうしんのう)(読み)ほうしんのう

日本大百科全書(ニッポニカ) 「法親王(ほうしんのう)」の意味・わかりやすい解説

法親王(ほうしんのう)
ほうしんのう

出家した親王の意。出家後に親王となった皇子をいい、その住寺を宮門跡(みやもんぜき)という。親王が出家したのを入道親王というのに対する。日本では古くから皇室の仏教帰依(きえ)が深く、そのため出家した皇子も多かったが、その最初は、1099年(康和1)に白河(しらかわ)天皇の皇子覚行阿闍梨(かくぎょうあじゃり)に親王の宣下(せんげ)があったことにある。

[平井俊榮]

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