沼尻関所(読み)ぬじりのせきしよ

日本歴史地名大系 「沼尻関所」の解説

沼尻関所
ぬじりのせきしよ

高井たかい郡の北部を根拠地とするにいたった高梨氏は、南北朝時代の頃から、千曲川の対岸水内郡(現上水内郡東部)に勢力を伸張したが、室町時代初期の明徳三年(一三九二)三月、高梨朝高が、本人並びに一族の所領を詳細に記し、幕府にその安堵を請うた「高梨薩摩守朝高一族以下被付給人所々注文」(高梨文書)の中に「芋川庄内沼尻関所事(中略)一族知行分事」とみえる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報