河東田村(読み)かとうだむら

日本歴史地名大系 「河東田村」の解説

河東田村
かとうだむら

[現在地名]表郷村河東田

やしろ川中流域左岸にあり、西は堀之内ほりのうち村、南は三森みもり村、東は深渡戸ふかあど村、北は釜子かまのこ(現東村)。応永三五年(一四二八)三月一〇日の足利持氏所領預状(秋田藩家蔵加藤文書)に「高野内賀東田之村預置候、伍先例、可在知行候」とある。この頃持氏は白河の結城氏朝と戦いを交えており、結城氏の支配領内にあった賀東田氏にその所領を預け置き、味方に引入れようとしたものと思われる。永正一五年(一五一八)一二月二八日の結城義綱所領充行状(同文書)によれば、河東田治部少輔は「北向之内新左衛門うち、此度新恩ニなかく知行有物也」として所領を宛行われている。永禄(一五五八―七〇)から天正年間(一五七三―九二)頃のものと推定される結城晴綱書状(同文書)に河東田弾正忠の名がある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android