河南郷(読み)かわみなみごう

日本歴史地名大系 「河南郷」の解説

河南郷
かわみなみごう

吉田よしだ本庄内の郷。観応三年(一三五二)一〇月日の清水寺油田日記案(清水寺文書)によれば清水きよみず(現社町)御油田五町のうち吉田本庄南北分として河北分と河南分がみえる。このことから河南郷は吉田本庄に属し、東条川以南に位置したと思われる。延徳三年(一四九一)六月二四日の室町幕府奉行人連署意見状写(室町家御内書案)によると、元徳元年(一三二九)一二月二三日、蓮華清浄寺雑掌と二条侍従資持が吉田本庄内河南郷をめぐって相論し、康永二年(一三四三)一〇月一九日、その裁許状が出されている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android