沖懸・沖繋(読み)おきがかり

精選版 日本国語大辞典 「沖懸・沖繋」の意味・読み・例文・類語

おき‐がかり【沖懸・沖繋】

〘名〙
沖合に停泊すること。港や浜が浅かったりして船が着岸できないときなどに行なう。
※浄瑠璃・博多小女郎波枕(1718)下「一沖がかりの大せんに通路をもとめ、波をくぐり、みなそこをぬけ、舟へ近付
② 航海中悪天候、または無風のため、沖合で碇(いかり)を下ろして仮泊すること。
※通航一覧続輯(1856頃)一五〇「翌廿日辰巳大風にて地山見失ひ、無拠沖懸致」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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