江戸肥前掾(1世)(読み)えどひぜんのじょう[いっせい]

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「江戸肥前掾(1世)」の意味・わかりやすい解説

江戸肥前掾(1世)
えどひぜんのじょう[いっせい]

江戸時代の浄瑠璃太夫寛文元禄 (1661~1704) 頃江戸で活躍した。受領名は天下一江戸肥前掾藤原清政。本名伊之助。杉山丹後掾長男。寛文2 (1662) 年頃より父のあとをうけて語り,肥前節を江戸に流行させた。元禄初年には衰えたという。情味あふれる軟派的な語り物を得意とした。なお,弟に左近太夫 (通称七郎兵衛) があってともに語り,門弟に江戸半太夫がいた。

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