江州鋤(読み)ごうしゅうすき

精選版 日本国語大辞典 「江州鋤」の意味・読み・例文・類語

ごうしゅう‐すき ガウシウ‥【江州鋤】

〘名〙 すき一種。近江国栗太郡(滋賀県南部)近在で用いられたもの。〔農具便利論(1822)〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の江州鋤の言及

【すき(鋤)】より

…土を起こす道具として鍬と並びあげられることが多いが,実際は耕起がもっぱら鍬でなされたのに対し,鋤の用途は限られており,排水溝をつくるというように,ただ掘るだけでなく土を持ちあげる作業に使われた。畑のうね底の土をさらうにも便利であるが,江州鋤は柄の付け根が少し湾曲しており,そのため柄と刃が同一面になく,土をすくいあげるのに便利で,江州地方の一部(現在の琵琶湖東岸)に独特の型である。鋤は農耕用だけでなく,水路や池を掘ったり,植木職人などにも広く用いられた。…

※「江州鋤」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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