江刺家村(読み)えさしかむら

日本歴史地名大系 「江刺家村」の解説

江刺家村
えさしかむら

[現在地名]九戸村江刺家

折爪おりづめ岳の東麓、瀬月内せつきない川の中流域に立地する。東は山屋やまや村、南は長興寺ちようこうじ村、西は二戸郡坂本さかもと村・福岡ふくおか(現二戸市)、北は狄塚えづか村・山内さんない(現軽米町)。戦国期は江刺家氏の本拠地であったといわれ、江刺家館跡がある。天正一九年(一五九一)九戸政実の乱で江刺家氏は滅亡し、その後小軽米氏の一族が江刺家氏の家名を継いだという。寛永六年(一六二九)当村の七〇石が神平右衛門の知行地となった。同地の名請百姓は丸木橋式部・簗場右京助・懸田波三郎右衛門・琵琶坂刑部・衛門次郎・万九郎であった(「南部利直知行宛行状写」花巻神文書)

正保国絵図では高二〇五石余。元禄一〇年(一六九七)の郷村御内所高帳では田一五二石余・畑一九七石余。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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