汁・露・液(読み)つゆ

精選版 日本国語大辞典 「汁・露・液」の意味・読み・例文・類語

つゆ【汁・露・液】

〘名〙
① しる。ある物から、しみ出たりしぼり取ったりした液。
※桐の花(1913)〈北原白秋〉哀傷篇・哀傷篇「おのれ紅き水蜜桃の汁(ツユ)をもて顔を描かむぞ泣ける汝(なれ)が顔」
吸物のしる。だしじるに味つけをしたすましじる。京阪地方では、すましじる、味噌しるを総称していう。
※雑俳・歌羅衣(1834‐44)八「加減見る露二つ打舌の音」
そば、うどん、てんぷらなどにつけるしる。
吾輩は猫である(1905‐06)〈夏目漱石〉六「薬味をツユの中へ入れて」
煮物鍋物のしる。
滑稽本浮世風呂(1809‐13)三「穢さうに葢(ふた)を撮(つまん)で傍へ置くと、其中が汁(ツユ)沢山の雞卵(たまご)のふはふはさ」

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