永松村(読み)ながまつむら

日本歴史地名大系 「永松村」の解説

永松村
ながまつむら

[現在地名]大田村永松

沓掛くつかけ村の北東に位置し、かつら川が流れる。中世田原たわら別符の内としてみえる。慶長豊後国絵図に長松村とみえ、高一千一七九石余。小倉藩元和人畜改帳では永松村とし、両子久左衛門手永の長岡市式部少殿知行分として高六七七石余で、家数八七のうち本百姓・小百姓二五、庭屋・牛屋など六〇、男六八(うち名子七・山守一)・女七七、牛二五・馬五。正保郷帳では田原庄に属し、田高四二五石余・畑高一〇八石余で、柴山有・竹山有と注記され、新田があった。天保郷帳では高七三〇石余。「豊後国志」に記載される岸奈きしな村は当村の枝郷と考えられ、旧高旧領取調帳では永松村の記載がなく、岸奈村高七三〇石余とあり、一村扱いであったと思われる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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