氷斗売神社(読み)ひかねとめじんじや

日本歴史地名大系 「氷斗売神社」の解説

斗売神社
ひかねとめじんじや

[現在地名]長野市稲里町 下氷鉋

下氷しもひがの村字田中島たなかじまに鎮座する。「延喜式」神名帳更級郡十一座のなかに「氷斗売神社」と記され「ヒカナトメ」「ヒノトメ」と訓ずる。この地は「和名抄」の氷郷・斗女郷にあたるとされる。

祭神は宇都志日金拆命である。宇都志日金拆命については、「古事記」に「此の三柱の綿津見神は、阿曇あづみ連等の祖神と以ち伊都久いつく神なり。故、阿曇連等は、其の綿津見神の子、宇都志日金拆うつしひがなさくの命の子孫なり」とあり、また新撰姓氏録には「安曇宿禰、海神綿積豊玉彦神子穂高見命之後也」とある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

土砂災害

大雨や地震が誘因となって起こる土石流・地滑り・がけ崩れや、火山の噴火に伴って発生する溶岩流・火砕流・火山泥流などによって、人の生命や財産が脅かされる災害。...

土砂災害の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android