水洗便所(読み)すいせんべんじょ

精選版 日本国語大辞典 「水洗便所」の意味・読み・例文・類語

すいせん‐べんじょ【水洗便所】

故旧忘れ得べき(1935‐36)〈高見順〉四「スリッパをパタパタいはせて駈け込む音、水洗便所のジャー

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百科事典マイペディア 「水洗便所」の意味・わかりやすい解説

水洗便所【すいせんべんじょ】

大小便を一定量の水で流し去る形式の便所。水道に直結し一定量の水が流れると弁が閉じるフラッシュ弁式と,タンク一杯分の水が流れると弁が閉じ,続いて水が出てタンクを満たすタンク式とに大別される。一般にタンク中に浮子をもち,その上下により弁の開閉が自動的に調節される。
→関連項目屎尿処理便所

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世界大百科事典(旧版)内の水洗便所の言及

【便所】より

…【野口 武徳】
【日本】
 便所には厠(かわや),閑所(かんじよ),雪隠(せつちん),後架(こうか),背屋,〈かど〉,〈ふろや〉,御不浄,〈はばかり〉など異称が多い。このうち,〈かわや〉は《日本書紀》にもみられる古い語で本居宣長の《玉勝間》ではその語義を水上で用便する原始的な水洗便所である河屋と解したが,これは東南アジア等で広くみられる形式であり,日本でもかつて山村の一部でみられたほかに《万葉集》でもうたわれている。この河屋説に対し,用便と肥料貯蔵を兼ねた母屋の側の小屋という意味の側屋説もある。…

※「水洗便所」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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