水天宮(東京都)(読み)すいてんぐう

日本大百科全書(ニッポニカ) 「水天宮(東京都)」の意味・わかりやすい解説

水天宮(東京都)
すいてんぐう

東京都中央区日本橋蠣殻(かきがら)町に鎮座祭神は天御中主神(あめのみなかぬしのかみ)、安徳(あんとく)天皇、建礼門院(けんれいもんいん)。1818年(文政1)久留米(くるめ)藩主有馬頼徳(ありまよりのり)が三田赤羽(みたあかばね)(東京都港区)の藩邸内に久留米水天宮の遙拝所(ようはいじょ)を設け、明治維新後は有馬家とともに青山に移り、1872年(明治5)現在地に移った。江戸市中の流行神、水神としての利益(りやく)のほか安産祈願の神として根強い信仰がある。例祭日は5月5日。毎月の1、5、15日は縁日にあたり参詣(さんけい)者が多い。

[岡田荘司]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android