気象放送(読み)きしょうほうそう

日本大百科全書(ニッポニカ) 「気象放送」の意味・わかりやすい解説

気象放送
きしょうほうそう

気象の諸情報に関して行う放送をいうが、気象放送ということばは慣用的なものであり、明確な定義づけはされていない。ただし、日常的には次のような場合をさしていわれている。

(1)普通、気象庁の行っている無線電信・電話による気象通報をさして、気象放送とよぶことが多い。気象庁船舶気象無線通報、気象庁気象無線模写通報、気象庁気象衛星無線通報、東京ボルメット無線電話通報などがそれにあたる。NHKラジオを通じて行う漁業気象通報もこれに含まれる。

(2)ラジオやテレビが日常行っている気象解説、天気予報注意報警報周知などについての天気番組を気象放送とよぶことができる。

(3)アメリカでは常時天気についての情報を流し続けるテレビ局がある。日本における天気番組専門のラジオやテレビをも気象放送とよぶことができるであろう。

[平塚和夫]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android