殿上村(読み)とのうえむら

日本歴史地名大系 「殿上村」の解説

殿上村
とのうえむら

[現在地名]大月猿橋町殿上さるはしまちとのうえ

猿橋村の西、桂川中流右岸の河岸段丘上に位置する。文禄―慶長期(一五九二―一六一五)のものと推定される四郡高〆控や慶長古高帳・元禄郷帳では殿居とみえ、戸野上とも書いた。「甲斐国志」によれば産土神の応永一九年(一四一二)銘の掛鏡に「殿上郷」とあったことから、寛政年間(一七八九―一八〇一)幕府に願い殿上に改めたという。また同書によれば、地内に上殿居かみとのい殿居小屋とのいこやがあり、集落は初め殿居小屋にあったが、のちに上殿居に移ったという。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

自動車税・軽自動車税

自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...

自動車税・軽自動車税の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android