此迄・是迄(読み)これまで

精選版 日本国語大辞典 「此迄・是迄」の意味・読み・例文・類語

これ‐まで【此迄・是迄】

〘名〙
物事の時間、程度、場所などが、そこに示された点までであること。この時まで。今まで。これ程まで。この所まで。ここまで。
平家(13C前)二「此卒都婆(そとば)がもろこしのかたへもゆられゆかで、なにしにこれまてつたひ来て、今更物をおもはすらん」
② これで終わりの意で、物事のしめくくりや限界点をいう。
(イ) 物事に行きづまって、最後決心をつけるさまをいう。もうこれまで。もうこれで最後。
太平記(14C後)八「軍は是までぞ。さのみ長追なせそ」
(ロ) 別れのときにいう。もうこれでお別れだ、の意。
※車屋本謡曲・小督(1470頃)「これまでなりやさらばとて」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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