櫂練(読み)かいねり

精選版 日本国語大辞典 「櫂練」の意味・読み・例文・類語

かい‐ねり【櫂練】

〘名〙 愛媛県松山市北条辻の鹿島神社で行なわれる祭礼行事。神体を船で移すとき、舳先の男二人が長襦袢姿で櫂を持ち、樽の上で踊るもの。松山市興居(ごご)島の和気姫神社で行なわれる「櫂伝馬(かいでんま)」と同種儀礼

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の櫂練の言及

【ペーロン】より

…長崎や沖縄の場合は,中国からの伝播,受容として説明がつくが,とくに沖縄は受容の素地が強かったように思われる。また,対馬の海神(わたつみ)神社や島根県の美保神社(諸手船(もろたぶね)神事)その他に神社祭祀の一部としての船競漕が認められ,船駈(ふながけ)・船ぐろ(対馬,壱岐),櫂練(かいねり)・漕(こぎ)ぬき(愛媛県),押船(おしぶね)(山口県)などと呼ばれている。期日としては,端午節以外の日取りが選ばれており,この種の船競漕は,日本在来のものと考えられる。…

※「櫂練」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」