横道古墳(読み)よこみちこふん

日本歴史地名大系 「横道古墳」の解説

横道古墳
よこみちこふん

[現在地名]美祢市大嶺町東分 横道

秋吉あきよし台西端部の、伊佐いさ台地の西斜面に立地する、古墳時代後期の古墳群。西斜面のA地区に五基、山麓のB地区に六基が知られ、うちA地区三号墳の清掃調査が昭和四七年(一九七二)に実施された(「横道古墳」美祢市教育委員会・一九七四年)

両袖式の玄室羨道をもつ通常の横穴式石室であるが、石材はすべて付近に産する灰白色の石灰岩を用いている。玄室の約二分の一の範囲を精査した結果、小児から成人にいたる約九体の埋葬人骨歯牙が検出され、追葬された家族墓であったことが立証された。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報