横川目村(読み)よこかわめむら

日本歴史地名大系 「横川目村」の解説

横川目村
よこかわめむら

[現在地名]和賀町横川目

東流する和賀川中流の北岸に位置し、大半は奥羽山脈東麓の山地。西部を和賀川支流の北本内きたほんない川・菱内ひしない川が、東部を尻平しつたい川が南流し、流域の沖積地と段丘上に耕地集落がある。文和二年(一三五三)一一月三日の吉良貞家宛行状および同年月日の薩摩守基義宛行状(ともに鬼柳文書)によれば、和賀越前権守行義跡五分四のうち、「阿禰内嶋半分」ほかを和賀彦次郎義勝に宛行っている。阿禰内あねうちは当村姉内あねうちに比定されている。

慶長一三年(一六〇八)一〇月の南部利直知行宛行状(岩館系図)に「和賀郡之内横川目根岸次郎兵衛三拾四石五斗壱升」とみえ、岩館右京亮に加増している。また同一五年九月二三日の南部利直知行宛行状(盛岡中村文書)によると「和賀郡之内立川目にて七拾三石三斗五升、同横川目にて百二十六石七斗、合二百石」を中村門右衛門に与えている。先の中村氏の給地のうち七石余は高持百姓尻平川仁助、三六石余は河原与助が耕作している(同年月日「南部利直黒印状」同文書)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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