権の守\頭(読み)ごんのかみ

精選版 日本国語大辞典 「権の守\頭」の意味・読み・例文・類語

ごん【権】 の 守・頭(かみ)

令制の四等官制の長官(かみ)の権官(ごんかん)。正官の次位、次官(すけ)上位国司の権守の場合には実際に国守を補佐するものと、単に名目上のものがあった。
※続日本紀‐神護景雲元年(767)八月戊戌「従五位下藤原朝臣雄依為備前権守
② 明治初期官制の官司長官の権官。頭の次位で、これを補佐し、官司の業務を総判する。大蔵省造幣寮、兵部省兵学寮また太政官各省などに見られ、県の権令もこれにあたる。
側室。めかけ。第二夫人。ごんさい。
都新聞‐明治二八年(1895)六月三〇日「京都へ着せし後は、大尽奥様権妻(ゴンノカミ)の様におえつ様と崇められ」

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