検福村(読み)けんぶくむら

日本歴史地名大系 「検福村」の解説

検福村
けんぶくむら

[現在地名]伊仙町検福

面縄うんのー村の西に位置し、南部は海に臨む。地内に積石つんす宇東うーとー塔・祝浜いわいはま政所まんどころ番所ばんしよなどの地名がある。面縄間切の喜念きねんのうちで、「三州御治世要覧」に同間切一六ヵ村のうちとして記される「柳福村」が当村と考えられる。嘉永五年(一八五二)検福村・古里ふるさと村では田地用水として古溜池の頭に掟・黍見廻人らによって新溜池が造られている(徳之島前録帳)。闘牛用の名牛を産することで知られ、奄美歌謡の前原口説に「けんぼく まいばるしゅや いなせな ちゅ うしぬ ひとちも かじ むらち」とあり、当地の飼育は腰の辺りの筋肉を隆々とさせるという。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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