検注使(読み)ケンチュウシ

デジタル大辞泉 「検注使」の意味・読み・例文・類語

けんちゅう‐し【検注使】

荘園制で、検注のために領主が派遣した者。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「検注使」の意味・読み・例文・類語

けんちゅう‐し【検注使】

〘名〙
荘園制で、検注①をするために、領主より派遣された者。検使
高野山文書‐建久四年(1193)二月日・荒川庄盛景没官田支配帳「今季為検注使、令検田之間」
上司より検注②のために派遣された者。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の検注使の言及

【検注】より

…これを中世では居合検注などと称した。 検注は領主の領地支配にとってもっとも大事であったので,検注実施には,現地在住の荘官の起用を避け,領主の身辺におり,もっとも信頼するに足りる者をとくに選んで〈検注使〉に任命するのがつねであった。検注使は領主にとって不利益な検注を行わない旨の誓約状を領主に差し出して,現地に下向した。…

※「検注使」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android