精選版 日本国語大辞典 「検注・撿注」の意味・読み・例文・類語
けん‐ちゅう【検注・撿注】
〘名〙
① 荘園制で、荘園領主や国司が年貢徴収のために行なった土地調査。一筆ごとに田積・地主・作人・田畑の等級・斗代(とだい)(一段あたりの年貢収納高)を調査して、現作田の総面積をあげ、徐田(じょでん)(領主が年貢課役を徴集できない土地)と定田(じょうでん)(年貢課役の徴集の対象となる土地)とを定める。定期的に行なわれた正検注(しょうけんちゅう)・大検注と、干害・風害・水損などの被害を調査するために臨時に行なわれた内検とがある。
② 調査すること。検査。
※中右記‐天永三年(1112)七月一日「是春日御塔可レ被レ作間、依二地形沙汰并御寺寸法検注一也」
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報