検分・見分(読み)けんぶん

精選版 日本国語大辞典 「検分・見分」の意味・読み・例文・類語

けん‐ぶん【検分・見分】

〘名〙
① (━する) 立ち会って検査すること。状況を査察すること。みとどけること。取り調べること。
※三道(1423)「古名をば聞き及び、当代をば見分して」
浮世草子・本朝桜陰比事(1689)五「一家残らずめしよせられ御見分(ケンブン)あそばされしに」
② (見分) 見たところ。みかけ。みてくれ。外見外観外聞
※浮世草子・本朝二十不孝(1686)二「見分(ケンブン)よりない物は金銀なり」
③ (見分) 仏語。認識する主観の心。客観としての相分の対。法相宗では四分の一とする。
※法相二巻抄(1242か)上「見分と申候は、能く此相分を知る用也」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android