(読み)すき

精選版 日本国語大辞典 「梳」の意味・読み・例文・類語

すき【梳】

〘名〙 (動詞「すく(梳)」の連用形名詞化)
① 梳(す)くこと。髪をくしけずること。
② 「すきぐし(梳櫛)」の略。
滑稽本浮世床(1813‐23)二「『鬢さん透(スキ)よしか』『〈略〉ウンニャいらねへ〈略〉』」
③ 「すきあぶら(梳油)」の略。
洒落本・青楼昼之世界錦之裏(1791)「楓屋のかよひをもっていって、板を一本とゑりつけと、くことすきと黒もってへを取てきや」

す・く【梳】

〘他カ五(四)〙 櫛(くし)などで、髪の毛をかけてとおし、そろえる。また、汚れなどを取り去り、髪をきれいにする。髪の毛をとかす。くしけずる。
※大内問答(1509)「髪をまき候はば、すきたてて可進」

くし‐けず・る ‥けづる【梳】

〘他ラ五(四)〙 櫛ですいて、髪の毛をととのえる。けずる。とかす。すく。
九条殿遺誡(947‐960頃)「次、服粥、梳頭」
和玉篇(15C後)「梳 クシケヅル」

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