梯子・階子(読み)はしご

精選版 日本国語大辞典 「梯子・階子」の意味・読み・例文・類語

はし‐ご【梯子・階子】

〘名〙
① 高い所に登るために、寄せかけるなどして用いる道具。二本の長い材に幾条もの横木をつけて足掛りとしたもの。のぼりばしご。
※俳諧・玉海集(1656)三「槇の木は霧たちのぼるはしこ哉〈安永〉」
② 階段。だんばしご。きざはし。階(かい)
※俳諧・犬子集(1633)五「横雲は月さしのぼるはしご哉〈正信〉」
③ ある目標に到達する過程。また、物事が次第に変化発展する一つ一つの過程。段階。
翁問答(1650)下「十三経のとりいりのはしごになるべき名儒の書」
④ (━する) (「はしござけ(梯子酒)」または「はしごのみ(梯子飲)」の略から) 場所を変えて酒を飲み歩く。転じて、同じような店や施設を続けざまにわたり歩く。
※滑稽本・浮世床(1813‐23)初「つい一斤きめると、野郎めヱ浮いて来るもんだから、楷(ハシゴ)とならアス
⑥ =はし(階)の子日葡辞書(1603‐04)〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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