桜川(茨城県南西部)(読み)さくらがわ

日本大百科全書(ニッポニカ) 「桜川(茨城県南西部)」の意味・わかりやすい解説

桜川(茨城県南西部)
さくらがわ

茨城県南西部、筑波(つくば)山地西麓(せいろく)を流れる川。桜川市山口の鍬柄峠(くわがらとうげ)下にある鏡ヶ池(かがみがいけ)を源とし、つくば市などを経て土浦(つちうら)市で霞ヶ浦(かすみがうら)に注ぐ。延長63.4キロメートル、流域面積345平方キロメートル。桜川は歌枕として知られ、上流の桜川市磯部(いそべ)付近は謡曲『桜川』の舞台。磯部稲村神社(いそべいなむらじんじゃ)参道一帯のサクラ(東北系のシロヤマザクラが多い)は国指定名勝・天然記念物。中流のつくば市北部から沖積地の水田が開け、下流の土浦市街地では両岸もサクラが春の名所。

[櫻井明俊]

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