桜佐村(読み)さくらさむら

日本歴史地名大系 「桜佐村」の解説

桜佐村
さくらさむら

[現在地名]春日井市桜佐町

村の南を庄内川が流れる。対岸吉根きつこ(現名古屋市)への渡しがある。元和五年(一六一九)の黒印状之写(春日井市史)によれば、東照とうしよう(現名古屋市)の社領として「一、弐拾九石七斗六升八合 桜佐村之内」と記されている。「尾張国地名考」は「或は桜沢の下略なるべし」と記す。庄内川の堤防は明治時代までは霞堤であった。その堤に桜の大木が何本もあったが、本堤防を造るとき切倒された。屋舗やしきとよぶ小字がある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

土砂災害

大雨や地震が誘因となって起こる土石流・地滑り・がけ崩れや、火山の噴火に伴って発生する溶岩流・火砕流・火山泥流などによって、人の生命や財産が脅かされる災害。...

土砂災害の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android