根源・根元(読み)こんげん

精選版 日本国語大辞典 「根源・根元」の意味・読み・例文・類語

こん‐げん【根源・根元】

〘名〙
① 川などの流れのもととなる所。水源。みなもと。
※本朝麗藻(1010か)上・暮春侍宴左丞相東三条第同賦度水落花舞〈大江匡衡〉「問根源於岸口、若梨園、出杏園
② ある物事を成立させる一番もとのもの。おおもと。また、ねもと。根本
※発心集(1216頃か)七「此の身罪の根元として、心の為にはあだ敵なれども」 〔謝霊運‐山居賦〕
③ 事の起こり。物事の始まり。原因。理由。由来。
※後二条師通記‐寛治四年(1090)一二月一〇日「頼治参、被根元、不子細」 〔詩経集伝‐大雅・桑柔〕
本家元祖
※雑俳・雲鼓評万句合‐寛延二(1749)「かなでぜさいと書が根元」
※歌舞伎・三十石艠始(1759)四幕「禁廷のお茶の根元(コンゲン)とも云はるる官翁に向ひ」
⑤ 男根(陰茎)をいう。
※禁令考‐前集・第五・巻四二・寛文一二年(1672)七月一一日「右条々、堅可守之、若相背は或根元を切、或は死罪に可行之者也」

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