栄・盛(読み)さかす

精選版 日本国語大辞典 「栄・盛」の意味・読み・例文・類語

さか・す【栄・盛】

〘他サ四〙 (「さかえる(栄)」「さかる(盛)」などの語幹にあたる「さか」をサ行動詞に活用させたもの)
① (興を)もよおす。気持を盛んにする。興味を起こさせる。
※枕(10C終)一八四「御帳のうしろなるは誰ぞと問ひ給ふなるべし。さかすにこそはあらめ、立ちておはするを」
② 表だって取り扱う。ひけらかす。もてはやす。
紫式部日記(1010頃か)消息文「このふるさとの女のまへにてだにつつみ侍るものを、さる所にて才さかしいではべらんよ」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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