枢・扉(読み)とぼそ

精選版 日本国語大辞典 「枢・扉」の意味・読み・例文・類語

と‐ぼそ【枢・扉】

〘名〙 (「戸臍(とぼそ)」の意)
① 戸の梁(はり)敷居とにあけた小さな穴。これに、枢(とまら)をさし入れて戸を開閉させる軸とする。
正倉院文書‐造石山院所用度帳・天平宝字六年(762)閏一二月「戸斉廿四隻」 〔十巻本和名抄(934頃)〕
② (①から転じて) 戸、扉(とびら)。また、戸口
※小川本願経四分律平安初期点(810頃)「若戸枢(とボソ)(まは)らずは、皮を著くること聴す」
源氏(1001‐14頃)若紫「おく山の松の戸ほそをまれに明てまだみぬ花のかほをみるかな」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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