板天神(読み)いたてんじん

精選版 日本国語大辞典 「板天神」の意味・読み・例文・類語

いた‐てんじん【板天神】

〘名〙
① 板でつくった天神様の像。四角ばってしなやかでない人の姿や品物などにたとえる。
※俳諧・山之端千句(1680)下「板天神のいたの隙より〈似春〉」
浮世草子傾城色三味線(1701)湊「さりとはすまぬ顔して、作りつけの板天神の如し」
② 気むずかしい人。
浄瑠璃・安倍宗任松浦簦(1737)五「癪持(しゃくも)ちの板天神の企(くわだて)でござんすなり」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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