松野クララ(読み)まつの クララ

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「松野クララ」の解説

松野クララ まつの-クララ

1853-1941 明治時代の幼児教育家。
1853年8月2日生まれ。フレーベル設立の保母学校にまなぶ。明治9年(1876)来日,ドイツで知りあった林学者松野礀(かん)と結婚。同年女子師範付属幼稚園の首席保母となり,また11年設置の同校保母練習科で保育法を教授。のち華族女学校でピアノ指導。夫の死後ドイツにかえり,1941年88歳で死去。ベルリン出身。ドイツ名はKlara Titelmann。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の松野クララの言及

【積木】より

…フレーベルおよびモンテッソリの積木は小型で,ヒルの積木は大型で幼児には持運びに力を要するものである。日本では,1876年に官立幼稚園ができ,フレーベルに直接教えを受けたという松野クララが主任保母となり,それ以来,幼稚園の教育においてフレーベルの積木は彼の恩物とともに保育に有効に用いられている。積木は3~4歳から6~7歳までの男女児に適するものである。…

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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」