松久 宗琳(読み)マツヒサ ソウリン

20世紀日本人名事典 「松久 宗琳」の解説

松久 宗琳
マツヒサ ソウリン

昭和・平成期の仏師 仏像彫刻研究所所長。



生年
大正15(1926)年2月14日

没年
平成4(1992)年3月16日

出生地
京都府京都市下京区寺町

本名
松久 武雄

経歴
定朝の流れを組む正統派京仏師。12歳の時から仏像彫刻の道に。昭和37年に京都仏像彫刻研究所、48年に宗教芸術院を創立。51年から一世一代大作、大阪・四天王寺講堂に奉安する「昭和の丈六阿弥陀仏」の造仏に取りくみ、53年完成、“大仏師”号を授与される。また55年には成田山新勝寺の1150年御遠忌記念の五大明王の発注を受け、父や2人の娘、弟子30人も参加しての世界一の木像彫りを指揮、58年完成させた。成田山大仏師となる。60年松久仏像彫刻会館を建設。その他作品は一万体以上に及ぶ。著書に「仏像彫刻のすすめ」「仏画のすすめ」ほか。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

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