東松本村(読み)ひがしまつもとむら

日本歴史地名大系 「東松本村」の解説

東松本村
ひがしまつもとむら

[現在地名]上田市大字富士山ふじやま

上田市塩田盆地の東南、富士岳の北麓から平坦部にかけて散在する集落を総称した村。南から奈良尾ならお町屋まちや中村なかむら源方げんほう等の集落に分れ、北は下之郷しものごう、西は西松本村、東は砂原すなはら峠を越えて御嶽堂みたけどう(現小県郡丸子町)に接する。

天文二二年(一五五三)九月八日、武田信玄が「松本ノ郷」から二〇〇貫文を曲尾越前守に宛行ったという記事があるが(高白斎記)、この松本郷は小県ちいさがた郡旧東塩田村及び旧富士山村一帯にあたる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報