東山本村(読み)ひがしやまもとむら

日本歴史地名大系 「東山本村」の解説

東山本村
ひがしやまもとむら

[現在地名]安佐南区祇園ぎおん町東山本

武田たけだ山南麓に位置し、西北(四八八・三メートル)がある。東は南下安みなみしもやす村、南から西は西山本村に接する。北西山地に発する数本の小河川が村を流れるが、干害に苦しんだ村であった。武田山南山腹には弥生後期の鹿が谷しかがたに貝塚、南東山麓には竪穴式石室を内部主体とする円墳三王原さんのうばら古墳があり、青銅鏡・勾玉・管玉・小玉・鉄刀・鉄剣・鉄槌などが出土した(現在消滅)。青銅鏡は直径一五センチの獣形の製鏡で五世紀代のものと推定される。武田山南麓には後期古墳が集中。上組かみぐみ古墳・部谷山古墳は横穴式石室を有する円墳。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android