東宮浜(読み)とうぐうはま

日本歴史地名大系 「東宮浜」の解説

東宮浜
とうぐうはま

[現在地名]七ヶ浜町東宮浜・汐見台しおみだい

町の北部、崎浜さきはま西方に位置。塩竈港の南部に面し、千賀浦ちかのうらの一部を形成。地名の由来は、この地に東宮明神が祀られていたので神号を浜名にしたといわれる(安永風土記)。留守氏の重臣で塩竈の駒犬こまいぬ城主佐藤玄蕃頭の知行二五九貫六〇〇文のうち、一万五千苅(三二貫六〇〇文相当)領地が東宮浜にあった(「留守分限帳」留守文書)。佐藤氏は代々玄蕃頭と称したが、留守家継嗣問題で宗綱を支持して失敗し、さらに元亀年中(一五七〇―七三)太郎左衛門父子は留守政景に反して敗れ、他郷に落ちのびたが、長子佐藤三郎は政景に帰順し再び家臣となり旧領を復活した。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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