李山村(読み)すももやまむら

日本歴史地名大系 「李山村」の解説

李山村
すももやまむら

[現在地名]米沢市李山

笹野ささの村の南、まつ川左岸に位置し、同川の河岸段丘上と後背山地に立地。縄文時代のくぼ遺跡・丹南たんなん遺跡がある。永正一五年(一五一八)八月一九日の伊達稙宗安堵状案(伊達家文書)によれば、稙宗は卯花対馬より本銭返しの買地上長井庄「すもゝ山の郷」のうち「下みかと在家一宇」と伊達尚宗よりの買地「にしのさいけ一宇」を「すえの近江」に安堵している。天文七年(一五三八)の段銭古帳に「すもゝ山」がみえ、段銭二三貫二五〇文を納めている。同二二年の晴宗公采地下賜録によると、李山のうち、峰崎左馬助に「つちの在け」、牛越上総に堰和見与四郎分の在家二軒、阿部信濃に「なかせき在け」、大窪亀千代に「大ほらさいけ」の年貢九貫文と陣夫一人など三ヵ所を除いた大窪伯耆の本領すべて、但木左馬助に大窪伯耆方の分「大ほら在け」と小幡分「たんなん在け」、輪王りんのう寺に「上の在け」「下の在け」、大塚将監に遠藤又七知行分残らずをそれぞれ与えている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android