札付（読み）ふだつき

精選版 日本国語大辞典

ふだ‐つき【札付】

〘名〙

① 札がついていること。

※俳諧・物種集（1678）「札付の切を入たる箱根山 ともしの鹿子おとしはんゑり〈宗恭〉」

② 正札がついていること。また、その商品。正札つき。

③ 定評のあること。知れわたっていること。また、その人。多く、悪い評判についていう。

※浄瑠璃・那須与市西海硯（1734）道行「擬(まが)ひもなき札付(フダツキ)の、門院宗清それ、縛れくくれと」

出典　精選版 日本国語大辞典