本願寺黒野別院(読み)ほんがんじくろのべついん

日本歴史地名大系 「本願寺黒野別院」の解説

本願寺黒野別院
ほんがんじくろのべついん

[現在地名]岐阜市黒野

黒野城跡の西にあたり、旧城下町通りの南北の道に東面する。浄土真宗本願寺派。本尊阿弥陀如来。天正五年(一五七七)方県郡正木まさきに創建され正木御坊といわれていたが(→正木村、慶長一五年(一六一〇)黒野村の現在地に移り、黒野御坊と称した。当地に移ったのは、領主加藤貞泰が黒野町の発展のため寺地を寄付したことによる(同年二月日「加藤貞泰判物写」専長寺文書)岐阜別院笠松かさまつ別院(現羽島郡笠松町)と並び三別院の一として、京都西本願寺から輪番を岐阜別院に派遣、兼務させるなどの管理を行った。正徳四年(一七一四)に再建され、本山使僧光瀬寺が来て慶讃会を修した(大谷本願寺通紀)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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