本念寺(読み)ほんねんじ

日本歴史地名大系 「本念寺」の解説

本念寺
ほんねんじ

[現在地名]羽咋市川原町

長者ちようじや川と羽咋神社後背の大塚おおづか古墳の間に位置する。北方山と号し、真宗大谷派。本尊阿弥陀如来。承元元年(一二〇七)羽咋神社別当職正栄が親鸞に帰依し、もとの白鳳はくほう寺を改称したという(寺院明細帳)。文明年間(一四六九―八七)了祐が親鸞絵像裏書に蓮如より「奉修覆親鸞聖人真影、本念寺了祐常住物」の追記を得たと伝え(「本念寺先祖之事」本念寺文書ほか)、この頃には本願寺派の末寺であった。「天文日記」天文七年(一五三八)八月六日条によると、畠山氏の内訌では鳳至ふげし郡の本誓ほんせい(現門前町)とともに反義総派の畠山九郎・勝禅しようぜん寺方に味方し活動しており、当寺が羽咋郡門徒の指導的地位にあったことをうかがわせる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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